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「ディズニーシー」のアメリカンウォーターフロント

20世紀初頭のアメリカがテーマです。ちょうどキャンディの時代になるのでしょうか。
ブロードウェイ・豪華客船・クラシックカー・汽車・デパート・(呪われた)ホテルなど当時の街並みが再現されています。(→実在のものとの比較)
あまり目立たないのですが、地下鉄(1904年開業)の駅に行く階段などもあります。
道路の凍結防止のために蒸気を噴出しているマンホールは、ニューヨークには100年前どころかもっと以前からあるものです。(※マンハッタンの蒸気配管破裂事故が2007年にありましたが、今もニューヨークで使われていると知ってびっくり!)

ディズニーシーのバックグラウンドやアウトラインを書いた本を読んだのですが、知れば知るほどおもしろいですね。 キャンディの原作者もそうですが、「こんな細かなところまで設定してあったのか!」と驚かされます。
とりあえず地図付きでまとめてみました。

 ・東京ディズニーシーで100年前のアメリカに浸る

ランドの方はちょっと手を抜いてブログの方に書きました。
 (「バッファロー・ビル / アニーよ銃をとれ」「クックストーブ」「銀行」「ミシン」など)

 ・ディズニーランドとアメリカ史  ※ディズニーシーの話も混ざっています。




「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のニューヨークエリア

1930年代がテーマなので、キャンディよりも少し後の時代になります。


映画/ドキュメンタリー

資料室に参考になる映画をリストしました。

  • 20世紀初頭の映像(ドキュメンタリー)
  • 20世紀初頭を背景にした映画
  • 1900年前後に建てられた豪邸が出てくる映画   など


文学・アニメ

資料室に参考になる作品をリストしました。「世界名作劇場」でやっていたので、キャンディ世代にはおなじみの作品です。

<キャンディ・キャンディのモチーフとなった少女名作文学>
 原作者・作画家のHPやインタビューなどにあった作品です。
 連載スタート時は年代がはっきり決まっておらず、19世紀末か20世紀初頭という感じだっ
 たそうなので、以下にあげる少女名作文学ものを参考にしたようです。
作品名
著 者
備 考
『八人のいとこ』
(1875年)
オルコット祖先がスコットランドに住んでいたというお金持ちの一族が出てくる。キルトを着てバグパイプを吹く男の子たちが登場し、主人公は彼らにモテモテ。
作画家がとても気に入っている作品で、アンソニーたちが正装してキャンディを迎えるシーンはこの作品からイメージしたらしい。
続編は『花ざかりのローズ』。
聖ポール学院で行われた五月祭が出てきます。
アンソニーが落馬して死ぬシーンはこの作品からイメージしていると原作者のHPにあったように思います。
2冊とも絶版です。
『あしながおじさん』
(1912年)
ウェブスター当時、基本コンセプトと設定を決めるときに担当編集者がこの作品をあげたらしい。
主人公が孤児であるのと謎の後継人が共通点。
孤児という設定は、この時代のほとんどの名作ものに出てきているようです。
『続・あしながおじさん』では主人公が代わり、前作の主人公の親友が荒廃しきった孤児院の建て直しを行います。
『赤毛のアン』
(1908年)
モンゴメリー続編がたくさん出ているが、その中の『アンの娘リラ』がちょうどキャンディと同時期にあたる。
この作品の中では、志願兵となったアンの息子たちや戦況など、当時イギリスの自治領であった「カナダ」の第一次世界大戦が描かれている。
原作者のHPに、"『赤毛のアン』は「キャンディ」を書く上での「ふるさと」のような作品" とあるが、キャンディという一つの作品だけではなく、原作者にとってとても思い入れのある作品のようです。
裁判のこととかはもういいので、原作者には『赤毛のアン』や「キャンディ」などの作品に関するエッセイをもっと書いてもらいたいですね。
『そばかすの少年』
(1904年)
ジーン・ポーター主人公“そばかす”は、親もわからない片腕の孤児でまともな名前さえない愛情に飢えた孤独な少年。
大の大人でさえ恐れる過酷で危険なリンバロストの森の番人となり、勇敢で真っ直ぐな性格のそばかすは、周囲の人々に愛されて成長していく。
とにかく自然の描写が素晴らしいのです。作者のジーン・ポーターは博物学者だそうです。なるほど。
この物語の舞台であるリンバロストの森を研究し、自然に関する本も何冊か出版。その地を専門に扱っている野生生物カメラマンでもあったらしい。
続編は『リンバロストの乙女』。両方とも絶版です。
『少女ポリアンナ』
(1913年)
エレナ・ポーター父親を亡くして孤児となったポリアンナが、どんなにつらくても「よかった探し」をするというプラス思考なところがいい。 ポリアンナとは逆のあまのじゃくなおじさんやおばさんとの対決?もおもしろい。
「POLLYANNA」を英和辞典で引くと「底抜けの楽天家」と出てくるらしい。ほんとだ(笑)。
一見能天気だが、実は心のどこかにつらい気持ちやさびしさを秘めていて、ときどきそれが抑えられなくなってしまう。そんなポリアンナとキャンディとは共通するところがあるかも。